どうでもよくない日記

とりとめない日記です。

牛乳パックがわたしを救う(か?)

牛乳パックを集めている。目標は34本。もう26本溜まった。

子どもがトイレで使う踏み台を作るためだ。

 

今時100均でもそこそこ良い踏み台は手に入る。可愛い踏み台、安心安全な踏み台もちょっと検索すればザクザク出てくる。それはもちろん知っている。

でも作りたいのだ。完成させたいのだ。無駄だと承知の上でそれでもやりたい。

 

子どもが生まれてからとんと、達成感を味わうということがない。

現在専業主婦で収入もなく、これといって得意なこともない。

育児や家事で達成感を得るのは難しい。

こだわってやろうとするとまずキリがない。

栄養たっぷりのご飯を作り、家はいつもピカピカ、おやつも手作り、余計なものを置かず、おもちゃは精選したものだけを与え、知育にも力を入れて…

そういう理想をわたしも最初は持っていた気がする。

しかし実際のところ(特に育児は)頑張ったら頑張っただけ何か返ってくるかといえばそうとも限らず、先の見えない道をずーっとこのまま頑張り続けるのかと思うとやっぱりつらいものがある。

それでも子どものために、家族のためにと頑張れる人もいるだろう。趣味として楽しんでやれてしまう人もいるだろう。

でもそもそもわたしに雑念が多すぎる。あれもやりたいこれもやりたいのにできない、ですぐウワーッとなってしまう。

 

裁縫は好きだけど、子どもを見ながら針仕事は難しい。毎日少しずつやるというのが苦手で、集中してガーッと一気にやりたいので、いざやるとなると4〜5時間は1人にしてもらわないといけない。で、やったらやったで達成感こそ得られるが、めっちゃ疲れる。翌日以降の育児に響く。もう、それならやんなくていいや…と諦める。

そういうことが続くと、やがて無力感に苛まれる。外で稼ぐでもない、凝った料理を作るでもない、片付けも掃除も完璧でない、子どものために頑張ってると胸を張れるような親でもない、かといって自分の好きなこともろくにできない。じゃあわたしって何のためにいるんかね?とすら思う。

 

そこでだ。ちょっと「牛乳パック 手作り おもちゃ」とかで検索してみてほしい。無限の可能性とはこのことか!ありとあらゆるものが作れてしまう。お金もかからず、作るのが難しくなくさして時間もかからず、おまけに子どもも喜んでくれるかも、ときたらやるっきゃない。

実際あらゆるものを牛乳パックで作った。バッグ、コマ、ブーメラン、ほうきとちりとり、いちばんの大作はコッシーの形をした椅子。子どもは喜んでくれることもあるし、興味ゼロなことも多々。でも自分は作れた時点で満足なので構わない。

ダサい、安っぽい、子どもにも大してウケないなど多くの欠点をカバーして余りある、なにかを作りたい、完成させたいという欲求に、今のわたしは突き動かされている。誰の承認も賞賛もなくていい。ただ牛乳パックで何かを作りたい。

 

手を動かすということは大事だなと思う。ただ作業に没頭できる時間をほんの少しでももつ。それだけで無力感を忘れられる。もちろんそれで誰かが喜んでくれたり対価を得られたりしたらもっといいだろうけど、そうでなくてもいい。今はとにかく、牛乳パックで踏み台を完成させることを楽しみに生きている。それでいいと思う。大きなことを成し遂げなくても、ちょっとずつ生きようと思う。

 

趣味で腹いっぱい

趣味で腹いっぱい