どうでもよくない日記

とりとめない日記です。

子どもと、子どもの頃のこと

最近子どもと接していて、自分の子どもの頃を思い出すようになった。私は就学前の記憶がほぼないのだが、それでも、子どもの言動を見ていて、時々パッと蘇る記憶がある。似たようなことが自分にもあったなと。

 

家族が自分にはわからない話題で盛り上がっていることが面白くなくて、気を引きたくて、意味もなく拗ねてみせたこと。それで結局「何拗ねてんの」と怒られたり、「またやってるわ」と無視されたりして、うまくいった試しがなかったこと。

歌が好きで、思いつく限りのオリジナルソングを歌い続けていたこと。自分の歌はものすごく素敵だと思っていたのに、それをある日、たまたまうちに来ていたお客さんに聞かれ、笑われ、恥ずかしくてたまらなくなって、ぱったりやめてしまったこと。

死ぬのが怖くて眠れず、夜中母の部屋に行ったら、ホットミルクとチョコレートを出してくれたこと。そのあとすぐに眠れたこと。

 

あの時はうまくことばにできなかったモヤモヤした気持ち、今ならわかる。寄り添ってあげられる。子どもはもうすぐ6歳。他者とのやりとりを通して社会を知り、喜怒哀楽を学び、今より広い世界へと一歩踏み込みつつあるんだなと思う。子どもも、当時の自分も、小さいながらに一生懸命生きててかわいいなあと思う。まとめてぎゅっと抱きしめてあげたいと思う。

 

赤ん坊から幼児へ、幼児から児童へ、と成長していく姿を間近で見るのは、すごく面白くて幸せなことだけど、いつもどこか寂しい。今は今だけのもので、すぐに消えていってしまうことを身に染みて知っているからだ。でも日々の流れの中に消えていくような小さな思い出が、不意に未来の自分をあたためることもあるのかもしれない。