どうでもよくない日記

とりとめない日記です。

絵本記録10

まだ読み聞かせはバリバリやっているけれど、最近は一人で黙々と読むことも増えた。園で読んだ本の内容も教えてくれる。自分で選んだ本を自分で読んで、自分で面白いことを発見して人に伝えられる。頼もしいな〜と思う。

図書館では絵本コーナーだけでなく、児童書コーナーにも行くようになった。好きなのは、おばけのアッチシリーズとか、こまったさんシリーズとか。恥ずかしながらわたし自身は全然読書しない子どもだったので、タイトルだけ聞いたことあるような?くらいの作品たちとこの歳になってちゃんと出会い、新鮮に楽しんでいる。今だって楽しめるから、あの頃読んでおけばよかったなとは別に思わないけど、子どもがなんの偏見も先入観も持たず、まっすぐな目で名作を楽しむ姿を見ると、ちょっとうらやましい。

子どもも、このままずっと本好きというわけではないかもしれない。ゲームだの友達づきあいだのYouTubeだの、楽しいことにこれからなんぼでも出会うだろうし。それでも、できるだけたくさん「本っていろんなこと書いてあって面白いな」と思える出会いがあればいいな。

 

 

「しごとば」鈴木のりたけ

www.ehonnavi.net

子どもがとても気に入って、全シリーズ読んでしまった。いろんな職業の仕事場と、1日の流れを紹介する絵本。教師や医師といった身近な職業から、サッカー選手、宇宙飛行士、漫画家、女優など憧れの職業、和菓子職人に厩務員といった普段なかなか触れることのない職業まで幅広く出てくる。社会科的な興味関心を広げてくれるし、親も知らないことだらけで勉強になる。絵の中にちょっとした遊び心やギャグが忍び込んでいて、見ているだけでも楽しい。幼児から小学校高学年くらいまで楽しめそう。

 

おとうさんといっしょに」(白石清春/いまきみち・西村繁男

www.fukuinkan.co.jp

体の不自由なおとうさんが、息子のあきくんを車椅子で保育園まで送る朝の話。作者の方の体験に基づいたお話とのこと。絵がとてもいい。背景と人物それぞれ違う人が描いている(調べたらこのお二人はご夫婦だった!)。生活感のある背景はにおいや音、温度まで伝わってきそうなリアルなあったかみがある。人物はくっきりしたタッチと色合いで描かれているのに、不思議と背景にマッチしている。地下道の坂道や、駅前の車通りの多さに苦労しながらも、楽しく登園する二人。あきくんが「ぼく、おかあさんとじてんしゃでいきたい」とぐずったり、吠える犬にびっくりしたお父さんを笑ったり、手で影絵をして遊んだり…親子のやりとりひとつひとつに共感してほっこり。車椅子に興味津々で駆け寄ってくる保育園の子どもたちがかわいい。