どうでもよくない日記

とりとめない日記です。

絵本記録3

こどものとも年中向き2021年12月号「とらのゆめ」(タイガー立石)

www.fukuinkan.co.jp

TwitterでTLに流れてきて、気になっていた絵本。まさに「とらのゆめ」で、不思議で奇妙で不条理で、さっぱりわからない。どういうこと?でも子どもは描かれてあることをそのまま受け入れてたのしんで読んでいる。「とらがすいかになって、だるまになったよ」「かいだんのなかにきえていったねえ」とケラケラ笑っている。大人と違って「わからない」ということへの不安がないのかな。むしろ、子どもにとっては普段の生活が「わからない」だらけだから、自然なこととして受け入れられるのかもしれない。「どういうことでもない」ことをそのまま受け止められる子どもの感性の大きさに感嘆する。作者は漫画家でもあり、ナンセンスギャグ漫画を描かれていたとのこと。

 

 

「これはのみのぴこ」(谷川俊太郎和田誠

www.ehonnavi.net

最近ではいちばんウケた絵本かもしれない。最初のページは「これはのみのぴこ」だけ。でもページをめくるごとに長〜くなっていく文章。普通に読むのではなく、だんだん早口にして、一息で読んでしまうようにしている。最後の方は息も切れ切れで親子で大笑い。何回も読んでいるうちに子どももすっかり覚えて暗唱できるようになってしまった。小さなのみから出発して、たくさんの人がいろんな関わり方でつながっていく。世界ってこうやって広がっていくんだねという気づきにもなるかもしれない。和田誠さんの絵もスマートで楽しい。