女の子と怖いものについて
自分より若い女の子、特に中高生ぐらいの女の子がすごく怖かった時期があります。
駅やコンビニやファーストフード店で5人くらいでたむろして、
学校の噂話か何かで盛り上がって大きな声で笑ってる姿を見ると、怖くて、近寄れませんでした。
ヤンキーだとかガラが悪いとか、そういうのではなく、
うるさいと注意すれば素直に聞き入れるであろう、ごくごく普通の女の子たちです。
辺り構わず元気にはしゃぐ彼女たちに、怖いものなんてないんだろう、と思っていました。
あの子たちは自分の若さと、それによる強さを疑うことなくまっすぐ生きてるんだ。
生きてるだけで強い。敵わない。
そう思っていたので、対比としての自分がどれだけダメかと見せつけられるようで、
女の子の集団を見ただけで落ち込む日々を送っていました。
今も、そのまっすぐな若さには絶対敵わない、と思いますが、
ただ怖いとはあまり思わなくなりました。
自分のことを振り返れば、同じくらいの年の頃は怖いものだらけだったはずなのです。いやむしろ、いちばん怖いものの多い時期だったかもしれない。
無軌道なパワーを持て余し、振り回した挙句、暴力的にさえなってしまう。
そのくせ心は弱く脆く、傷つくのも傷つけるのも怖い。
そういう、自分の向かう方向を定められず、パワーを抑えることもできない、
苦しい時期だったはずなのです。
そう思うと、なんだか微笑ましくもあります。
内面のパワーと釣り合うくらいタフでたくましくなるまで、
そして、そのパワーの行先が見つかるまで、元気いっぱい悩んで苦しんでほしいです。
それに、私自身も、いい年だからってわかったふりしてないで、
もっとちゃんと悩んで苦しんで生きていかねば。
いっぱいやんちゃして いっぱい学んで 失敗したってくじけないもん
怖い事が一個 あるとしたらそれは この若さのパワーかも