どうでもよくない日記

とりとめない日記です。

プリキュアのエンドカードに感動した

突然のプリキュア話失礼します。

アニメのエンディング、次回予告が終わった後「またみてね!」のひとことと共に放送時間の一番最後に映る一枚絵、あれをエンドカードというそうです。現在放送中のデリシャスパーティ♡プリキュアでは新しいプリキュアが登場するお話のときは必ずエンドカードが出てくるのですが、その絵に感動して胸打たれたという話です。

 

これまで和実ゆい=キュアプレシャス、芙羽ここね=キュアスパイシー、華満らん=キュアヤムヤム、(プリキュアではないが)品田拓海=ブラックペッパー、菓彩あまね=キュアフィナーレの5人のエンドカードが登場した。どれも変身前の姿と変身後の姿を並べた一枚絵だ。よかったら「デパプリ エンドカード」などで検索して見てみてほしい。

 

拓海=ブラックペッパー以外の4人(8人)は、パートナーであるエナジー妖精(あまね=フィナーレの場合は変身時のアイテム、ハートフルーツペンダント)を間に背中合わせになったり、顔を寄せあったり、まるで鏡のように、変身前と後の姿が並ぶのだが、その表情が違う。

変身前の姿のときは驚いてたり戸惑ってたりどこか不安げだったりするのに、プリキュアに変身した姿では迷いのない笑顔になってるのがすごくいいのだ。自分の中からプリキュアという強いキャラクターが生まれたことに驚き戸惑っているようにも見えるし、不安な自分を変身した自分が励ましているようにも見える。2人は同一人物だけど、まるで別々の人格を持つ親友同士のように寄り添い支え合っている。その絵を見て初めて、プリキュアに変身することがどういうことか理解できた気がした。

 

ヒーロー*1とは、他人を助けるのと同時に、自分自身をも支え助けるものなのだ!

 

目から鱗の感覚だった。逆に言えば、強いからヒーローになれるのではなく、弱くても、不安でも、あなたを支える力は既にあなた自身の中にある、あなたが自分の弱さや不安をまるごと受け止めて、自分の力を信じることができればきっと大丈夫、あなたは強くなれる!というメッセージなのだと…。

 

最新回で菓彩あまねは、「私はもう目をそらさない。自分の過去からも、自分の願いからも。そして、お前たちの悪事からも!」というセリフの後初めてキュアフィナーレに変身した。まさに自分の弱さを受け止め、自分と向き合うことで初めて強くなれたのだ。

(あまね=フィナーレのエンドカードはほかの3人のプリキュアたちと比べ、なんだか大人っぽい。憂いを帯びたあまね、ハンサムでジェントルなフィナーレ、向かい合う姿は恋人同士のようにも見えてドキドキしてしまう。)

 

ちなみに拓海=ブラックペッパーは、唯一支え合う形のエンドカードでなく、ブラックペッパーを少し離れて横目で見る拓海、という図になっている。それは彼の戦う動機がただゆい=プレシャスを助けたいというところにあるからで、なぜ自分がブラックペッパーでなければならないのか?自分にとってのブラックペッパーとは?という問いに答えが出ていないからだと思う。変身に照れてる描写もあったりして、絵の中にも「なんだこいつ?」くらいの距離感がある。おそらく今後プリキュアたちとの共闘を重ね、父親の過去を知ることなどを通して、彼自身ブラックペッパーとしてのアイデンティティを確立していくのだろう(と勝手に思っている…)。

 

突然のプリキュア話失礼しました。プリキュアにもアニメにも変身ものにも全く詳しくないのでおかしいところも多々あるかと思いますが…

*1:初代プリキュアふたりはプリキュア」HPでは、「女の子が主人公のヒーローもの」「「ヒロインもの」ではなく「ヒーローもの」」という記述がある。すごく興味深い。このことは改めて考える機会を持ちたい。

https://www.toei-anim.co.jp/tv/f_precure/story.html